M-1を見るとき「この漫才、どういうタイプなんだろう?」
と感じたことはありませんか?
実は漫才にはいくつかの“スタイル”があり、それぞれ笑いの特徴がまったく違います。
タイプを知っておくと、
・漫才のどこが面白いのか
・なぜウケているのか
・審査員がどこを見ているのか
が自然と理解でき、準決勝・決勝の楽しみ方がぐっと広がります。
この記事では、初心者でもすぐに覚えられる漫才タイプを、やさしく丁寧に解説。
専門用語を使わず、M-1をもっと面白く観たい人のための“ガイド記事”です。
🎤 漫才にはどんな“タイプ”があるの?(初心者向けの概要説明)
漫才というと「ボケとツッコミの掛け合い」というイメージが強いですが、
実際にはその構成や特徴によって**明確ないくつかの“タイプ”**に分けることができます。
たとえば――
- 想像力で笑わせる 世界観(設定)型
- 会話のテンポが命の しゃべくり型
- ストーリーの構成力が魅力の 構成型
- キャラクターの強さで押し切る キャラ型
- 王道のボケ×ツッコミで魅せる 正統派(王道)型
このように、漫才には
“何で笑わせるか”と“どんな構造でネタを作るか”
に基づいた違いがあります。
タイプを知ると
- 「この漫才はこういう面白さがある」
- 「このコンビはこのタイプだから強く見える」
- 「審査員がここを評価しているんだな」
といった視点が生まれ、
漫才を見る目が一気に深くなる のがポイント。
これは、M-1初心者の方でも楽しめる大きなコツです。
🎤 タイプ①|世界観(設定)型漫才
「世界観(設定)型漫才」とは、
日常の会話から離れた“独自の世界観”や“特別な設定”を軸に展開する漫才 のことです。
たとえば、
・現実には存在しない状況
・奇妙な設定
・独自のルールの世界
・少し変わったキャラクター
などの“非日常”から笑いをつくるタイプです。
🌟 このタイプの特徴
① 設定が強い(ネタの“核”が明確)
観客は最初の数秒で
「今日はこういう世界なんだ!」
と一気に引き込まれます。
② ストーリーが展開しやすい
世界観を作ることで、
大きな展開や予想外の方向に“転がしやすい”のが魅力。
③ ボケがどんどん広がっていく
世界観に沿って“ボケの幅”が広がるため、
他のタイプではできないような大胆な笑いを作れます。
🌟 見どころ(初心者向け)
● 世界が広がっていくワクワク感
「設定をどう使うのか?」が面白く、
展開の意外性が魅力です。
● ストーリー・構成がキレイなことが多い
最後のオチまで“ひとつの物語”として楽しめます。
● M-1との相性が良い年も多い
準決勝や決勝のような大舞台では、
この“わかりやすく強い設定”が刺さる年もあります。
🌟 初心者が観るときのポイント
- ネタの“最初の設定”が大切
- 「その世界では何が正しいのか?」を理解するとより面白い
- 展開やキャラの“変化”にも注目
設定を理解すると、
漫才の受け止め方が何倍も楽しくなります。
🎤 タイプ②|しゃべくり(会話)型漫才
「しゃべくり(会話)型漫才」は、
二人のテンポの良い会話そのもので笑いを生み出すタイプ です。
奇抜な設定や派手な展開がなくても、
“会話の間”“テンポ”“反応の面白さ”だけで笑わせる、
まさに 漫才の基本にして最強のスタイル と言われることもあります。
🌟 このタイプの特徴
① 会話のテンポが命
自然に聞こえるようでいて、実は高度なテンポ調整が必要。
漫才師の“技術力”がもっとも見えるタイプです。
② ボケのクセ × ツッコミの鋭さで笑わせる
- ボケが次々と小ネタを出し
- ツッコミがテンポよく反応
この“掛け合い”が最大の武器。
③ どの世代にもウケやすい
派手な設定がなく、日常会話がベースなので、
初めて見る人でも入りやすいのがポイント。
🌟 見どころ(初心者向け)
● とにかく“会話の気持ちよさ”で楽しめる
テンポが良いコンビは、聞いていてとても心地よいです。
● ボケとツッコミが“息ぴったり”だと爆発力がすごい
観客の笑いが自然に巻き起こるのが魅力。
● 準決勝・決勝で強いことが多い
M-1のように“4分で勝負が決まる舞台”では、
設定よりも「テンポの良さ」が刺さりやすいため、
しゃべくり型が上位に来る年も多いです。
🌟 初心者が観るときのポイント
- ボケ → ツッコミの“テンポ”に注目
- 会話が自然に見えるほど高い技術
- スピードだけではなく“間の取り方”も重要
特にM-1は“同じ年でも傾向が変わる”大会なので、
しゃべくり型のコンビが一気に流れを変えることもあります。
🎤 タイプ③|構成(ストーリー)型漫才
「構成(ストーリー)型漫才」は、
ひとつの物語や流れを“起承転結”でしっかり組み立てて笑いを作るタイプ です。
伏線回収や展開の工夫が多く、
“漫才を観ている”というより
“4分間の短編コメディ作品” を見ているような魅力があります。
🌟 このタイプの特徴
① 起承転結の“構成力”が命
ネタの流れが綺麗で、どこを切っても意味があるつくり。
話が進むごとに笑いが積み上がるのが強みです。
② ボケの種類が多い
世界観型より日常寄りですが、話の進行に合わせて
ボケの形がどんどん変わります。
③ 最後のオチまで一気に流れる
“落ちの気持ちよさ”があるため、
見終わったあとスッキリとした印象が残ります。
🌟 見どころ(初心者向け)
● ストーリーの完成度が高いと、素直に「上手い!」と思える
派手な設定がなくても、構成のうまさだけで観客を引き込みます。
● M-1の審査員ウケが良い年もある
審査する側は「ネタの完成度」を重視するため、
ストーリー型は評価ポイントが明確なパターンです。
● 初見でも理解しやすい
話の流れに沿って笑いがくるので、初心者でも迷いにくいタイプ。
🌟 初心者が観るときのポイント
- 「どんな物語か」を意識して見る
- 展開の“伏線”が回収される瞬間が面白い
- オチの形に注目
構成型は、漫才の“技術”と“物語性”のバランスが良く、
何度見ても新しい発見があるタイプです。
🎤 タイプ④|キャラ型漫才
「キャラ型漫才」は、
ボケの“キャラクターそのもの”で笑いを生み出すタイプ です。
独特な人物像やクセの強い性格を演じ、
そのキャラの言動や反応によって次々と笑いが生まれます。
M-1のように「最初の30秒で掴めるか」が重要な舞台では、
キャラ型は非常に強い武器になることが多いです。
🌟 このタイプの特徴
① キャラが強烈で印象に残る
初見でも「もう一度見たい!」と思わせる魅力があり、
観客の心を短時間でつかみやすいタイプ。
② 設定よりキャラが先に立つ
世界観型が“設定の広がり”で勝負するのに対し、
キャラ型は キャラのクセ × ツッコミの反応 で笑いが成立します。
③ 子どもでも理解しやすい“わかりやすさ”
クセのある人物像は、世代を問わず刺さりやすいのが特徴。
🌟 見どころ(初心者向け)
● とにかく“掴み”が強い
最初の数秒で観客を一気に引き込む力があるため、
M-1準決勝や決勝のような大舞台で特に輝きます。
● キャラがブレずに進むと爆発的なウケが出る
キャラに一体感があり、ツッコミがハマると非常に強い。
● 一度ハマるとファンが増えやすいタイプ
SNSで話題になりやすく、バズに繋がりやすいのも魅力。
🌟 初心者が観るときのポイント
- 「どんなキャラなのか?」に注目
- キャラの言動の“繰り返し”が笑いを生む
- ツッコミの“ツッコミ方”にも個性が出る
キャラ型は“瞬間的にウケる力”がとても強いので、
M-1のような競技大会で注目されやすいタイプです。
🎤 タイプ⑤|王道ボケ×ツッコミ(正統派)型
「王道ボケ×ツッコミ(正統派)型」は、
最もシンプルで、最も“漫才らしい”と言われる伝統的なスタイル です。
奇抜な設定や派手なキャラがなくても、
ボケの発想 × ツッコミの技術 × 二人の掛け合い
この3つでしっかり笑いを作るのが特徴。
漫才の基礎力がはっきり出るタイプで、
初心者にも非常にわかりやすいジャンルです。
🌟 このタイプの特徴
① シンプルだからこそ技術が見える
無駄な装飾がないため、
・ボケの言い回し
・ツッコミのタイミング
・テンポ
・間の取り方
といった“漫才の基礎力”がそのまま評価につながります。
② 聞き取りやすく、万人にウケやすい
設定が複雑ではないので、
初見でも理解しやすいのが強み。
③ M-1本番で安定して強い年も多い
完成度の高い王道漫才は、審査員にも観客にも響きやすいです。
🌟 見どころ(初心者向け)
● ツッコミの気持ちよさ
正統派はツッコミが「リズムの鍵」を握ります。
噛み合った時の気持ちよさは格別です。
● ボケの発想力
シンプルだからこそ、
“どんなボケを出してくるか” が重要になります。
● 二人の“掛け合いの美しさ”
漫才の醍醐味はここにあります。
息の合った掛け合いは、見ているだけでワクワクします。
🌟 初心者が観るときのポイント
- 「間」の取り方に注目
- シンプルだからこそボケの言葉選びが重要
- ツッコミの“間合い”を見ると理解が深まる
特に本戦のM-1では、
王道漫才が高く評価される年もあり、
安定した高評価を狙えるジャンルでもあります。
🎤 タイプ別に見る“M-1準決勝・決勝の楽しみ方”
漫才のタイプを知っておくと、
M-1の準決勝・決勝での“見え方”が大きく変わります。
ここでは、各タイプが
どんなポイントで評価されやすいのか?
どこを観ればより楽しめるのか?
という視点から解説します。
🌟 ① 世界観(設定)型:展開の広がりと“驚き”が鍵
楽しみ方ポイント
- 最初の“設定作り”に注目
- その世界で「何がOKで何がNGなのか」を把握
- 展開がどう広がり、どこが“転”になるかを見る
準決勝・決勝で評価されやすい点
- 設定が強いかどうか
- 展開の意外性
- しっかりオチに向かって構成されているか
→ 準決勝では“設定がわかりやすくて強いネタ”が刺さりやすい。
🌟 ② しゃべくり(会話)型:テンポ・間・反応の良さが命
楽しみ方ポイント
- ボケからツッコミまでの間
- ツッコミの“切れ味”
- 会話のテンポ・噛み合い
- 観客の笑いの“波”を見ると楽しい
準決勝・決勝で評価されやすい点
- テンポの美しさ
- ボケとツッコミの連携
- フレーズの強さ
→ 大舞台でも安定してウケやすく、勝ち上がりやすいタイプ。
🌟 ③ 構成(ストーリー)型:流れの美しさと“オチ”に注目
楽しみ方ポイント
- ネタの“導入→展開→クライマックス→オチ”
- 同じネタ中に出てくる“伏線”
- 展開の組み立ての綺麗さ
準決勝・決勝で評価されやすい点:
- 流れに無駄がないこと
- ストーリーの完成度
- 最後の“落とし方”が決まっていること
→ 審査員が「うまい!」と思いやすい正統派の強さがある。
🌟 ④ キャラ型:最初の30秒の“掴み”に注目
楽しみ方ポイント
- キャラのクセ・口調・反応
- “キャラ×ツッコミ”の掛け合わせ
- 反復・変化・裏切りの演出
準決勝・決勝で評価されやすい点
- 最初のインパクト
- キャラがブレずに通っているか
- 大きな笑いを短時間で作れるか
→ 短時間勝負のM-1ではとても強いタイプ。
🌟 ⑤ 王道(正統派)型:技術・テンポ・掛け合いに注目
楽しみ方ポイント
- ツッコミの“気持ちよさ”
- ボケの独自性
- 二人の息が合っているか
- “スッと入ってくる”分かりやすさ
準決勝・決勝で評価されやすい点
- 高い技術力
- 安定感
- 笑いの強度
→ 年によっては“一番強い”とされることもある王道ジャンル。
🌟 タイプを知ると審査の見方も変わる
M-1では
「面白かったか?」
「どれが優勝か?」
だけでなく、
“このタイプはこう戦っているんだ”
という見方が生まれます。
これだけで、
準決勝・決勝の楽しさがまったく変わります。
🎤 まとめ|漫才のタイプを知るとM-1はもっと面白くなる
漫才は“笑わせる技術”だけの世界ではなく、
タイプごとにまったく違う魅力と戦い方を持つエンターテイメント です。
- 世界観(設定)で魅せるコンビ
- 会話のテンポだけで爆笑を生むコンビ
- 構成の美しさで勝負するコンビ
- 強烈なキャラで場を支配するコンビ
- 王道の技術を高めた正統派
タイプを知っておくことで、
「このコンビは何が面白いのか?」
「なぜウケたのか?」
「審査員はどこを見ているのか?」
といった視点が自然に生まれ、
準決勝や決勝を“深く味わえる”ようになります。
初心者の方でも、タイプ別の視点を持つだけで
M-1の楽しさは何倍にも広がります。
今年のM-1はタイプの多様性が際立つ年。
個性の違いがぶつかり合い、
“誰が勝つか本当にわからない”面白さがあります。
ぜひ、
「このコンビはどのタイプかな?」
と考えながら観てみてください。
きっとこれまでとは違う視点で、M-1がもっと好きになるはずです。

