なぜ開会式より前に競技が始まるのか
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックでは、
開会式は2月6日ですが、一部競技は2月4日ごろからすでにスタートしています。
これは「フィギュアだけ特別」ではなく、
オリンピック全体のルールとスケジュール上の事情によるものです。
主な理由は次の2つです。
大会期間(16日間)の制約
オリンピック憲章では、オリンピックの公式日程は原則「16日間」とされており、
その中にすべての競技・予選・決勝を収める必要があります。
しかし、
- 団体戦を含めてラウンドが多い競技
- 予選リーグと決勝トーナメントがある競技
などは、16日だけでは収まらないため、一部を開会式前に前倒しして消化しているのです。
人気競技の日程分散と放送・観客動員の都合
フィギュアスケートやスノーボード、カーリング、アイスホッケーなどは世界的な人気競技であり、
視聴率やチケット販売のバランスを取るために日程を分散する必要があります。
開会式前から少しずつ競技を始めることで、
- 同じ時間帯に人気競技が“ぶつかりすぎない”
- 開会式直後からいきなり日程がパンパンになるのを避ける
というメリットがあります。
フィギュアスケートはどの種目が開会式前(または直前)に行われる?
ミラノ・コルティナ2026では、フィギュアスケートの**団体戦(チームイベント)**が大会序盤に集中しており、開会式当日〜前後の日程に組み込まれています。
- 団体戦の構成
フィギュア団体戦は、- 男子シングル
- 女子シングル
- ペア
- アイスダンス
の4カテゴリーのショートプログラム(SP/リズムダンス)とフリープログラム(FS/FD)の合計ポイントで争う競技です。
- 日程のイメージ(日本時間)
サイトごとの表記差はありますが、例としてフィギュア団体戦は次のように配置されています。- 2月6日:団体戦 初日(アイスダンスRD、ペアSP、女子SP など)
- 2月7日:開会式(日本時間未明)
- 2月8〜9日:団体戦 続き(男子SP、各種FS/FD、表彰式)
つまり「開会式より前にフィギュアが全部終わる」のではなく、
団体戦の一部ラウンドが開会式の前後にまたがって行われている、という形です
これは、
- 団体戦だけで3日分の枠が必要
- 個人戦(男子・女子・ペア・アイスダンス)も大会後半にしっかり時間を取りたい
という事情から、**大会全体の日程を分散するための「標準的なスケジュール調整」**と言えます。
実際、平昌2018・北京2022でも、
フィギュア団体戦やカーリング混合ダブルスなどが開会式前に始まるのは一般的なパターンでした。
フィギュア以外にも開会式前から始まる競技はある
「なんでフィギュアだけ?」と思いがちですが、
ミラノ・コルティナ2026では複数競技が開会式前からスタートします。
- カーリング
- 混合ダブルスのラウンドロビン(総当たり戦)が開会式2日前から始まり、決勝まですべてこなそうとすると、ほぼ大会全期間を使うため前倒しが必須です。
- アイスホッケー
- 男女ともグループステージと決勝トーナメントを行うため、全試合を16日で収めるには開会式前から予選を始めるのが一般的です。
- スノーボード・スキージャンプ
- 公式練習や予選、初期ラウンドが開会式前日に組まれることが多く、2026年も例外ではありません。
- リュージュ・アルペンスキー
- 安全面から「公式トレーニングラン」を複数日行う必要があり、それが開会式前から行われます。
このように、
冬季五輪では“開会式を合図に競技が全部始まる”わけではなく、
開会式の数日前から大会はすでに動き出していると考えるのが正解です。
