🌏2025年は、大阪・関西万博をきっかけに訪日観光が再び活気を取り戻した一年となりました。
秋以降は、万博を訪れた海外旅行者が全国各地に足を延ばす「アフター万博観光」が注目されています。
本記事では、2025年後半に人気急上昇中の観光地・新施設・ホテル・テーマ体験スポットを
まとめて紹介。
「次はどこに行く?」を考えている人も、旅行計画の参考にどうぞ✈️
2025年後半の訪日観光トレンドの全体像
2025年の日本は、大阪・関西万博や世界陸上東京など国際的イベントが重なり、
世界中から旅行者が訪れた特別な年となりました。
10月以降はこれらのイベントをきっかけに「アフター万博観光」と呼ばれる動きが広がっており、
外国人観光客の滞在が都市圏から地方へと広がっています。
万博閉幕後に広がる「アフター万博観光」
大阪万博の開催地・夢洲には、半年で2,700万人超が来場。
閉幕後も周辺エリアでは観光客の流入が続いており、
大阪市内〜京都・神戸・奈良への周遊需要が高まっています。
「せっかく日本に来たから他の地域も見てみたい」という旅行者が多く、
滞在日数も平均6.5日→8.1日へと増加傾向です。
インバウンド回復の現状と人気国ランキング
観光庁の最新データによると、2025年9月時点での訪日外国人は前年同期比+23%増。
特に多いのは、韓国・台湾・アメリカ・中国・タイの5カ国で、
LCCや直行便の再開により短期旅行者が急増しています。
また、欧米からの長期滞在型観光客(1〜2週間滞在)も増え、地方観光や体験型ツアーの需要が拡大中です。
SNS発信から生まれる“新定番スポット”とは?
近年は、旅行計画の情報源がガイドブックからInstagram・TikTokなどのSNSへと完全にシフト。
「#JapanTrip」「#TokyoCafe」「#KyotoVibes」などのハッシュタグが海外ユーザーの間で人気となり、“写真映え”より“体験映え”の傾向が強まっています。
特に人気を集めているのは、次のような体験型スポットです👇
- 着物・茶道・和菓子作りなど「文化体験コンテンツ」
- 地方の無人駅や古民家カフェなど“静かな日本”を感じる旅
- 都市部の夜景スポットや屋上バーなど「非日常×映え」体験
これらのトレンドから見えるのは、“観光=モノを見る”から“文化を感じる”へという変化。
2025年後半の訪日観光は、いままさに新しい時代の旅スタイルへと進化しています。
人気急上昇中の観光エリアTOP5
2025年後半、インバウンドと国内旅行の双方で注目を集めている観光地をピックアップしました。
今年の特徴は、“定番+再開発エリア”の両方が人気を分け合っている点です。
SNS発信や新施設のオープンをきっかけに、各地で再び観光ブームが起きています。
第1位:東京 ― 麻布台ヒルズと豊洲ベイエリアが観光新拠点に
東京では、2023年に開業した麻布台ヒルズが依然として高い人気を維持。
森JPタワーの展望台「スカイロビー」や、アートギャラリー、ミシュラン掲載店などが集結し、
海外旅行者にも好評です。
また、豊洲ベイエリアでは「チームラボプラネッツ」がリニューアル、ナイトマーケットやクルーズイベントも開催され、夜の観光地として注目度が上昇しています。
第2位:京都 ― 伝統文化と“静寂ツーリズム”の再評価
万博期間中に外国人観光客が再び増えた京都では、
混雑回避のための「早朝観光」や「裏路地体験」がトレンドに。
人気の祇園・嵐山では、和装体験・人力車・抹茶スイーツカフェなどが引き続きSNSで拡散中です。
一方で、観光客のマナー意識向上や地域共生の取り組みも進み、“静寂を楽しむ京都”という新たなブランドイメージが定着しつつあります。
第3位:大阪 ― 万博閉幕後も続く“アフター万博観光”
大阪・関西万博の閉幕後も、夢洲(ゆめしま)や中之島周辺では観光客が増加中。
万博会場跡地では新たな商業施設「EXPO PORT(仮称)」の開発が進み、2026年春にオープン予定。
また、道頓堀・新世界ではレトロカルチャーや食文化が再注目され、地元発のストリートグルメが外国人旅行者の定番コースになっています。
第4位:北海道 ― 四季と自然を楽しむ“ロングステイ旅行”が人気
北海道では、富良野・美瑛・ニセコを中心に長期滞在型観光が好調。
特に秋から冬にかけてのオーロラ観測ツアーやグランピング施設が注目され、「自然と過ごす贅沢旅」がトレンドになっています。
また、外国人観光客の間では「札幌味噌ラーメン」「旭川動物園」「雪の美術館」などが引き続き人気を維持しています。
第5位:沖縄 ― 新ホテル開業ラッシュと離島リゾートの復活
2025年は沖縄で高級リゾートホテルの新規オープンが相次ぎ、
特に宮古島・石垣島では欧米からの旅行者が増加。
サステナブル観光やマリンアクティビティに加え、
最近では星空観察ツアーやサウナ付きヴィラ滞在などの新スタイルも注目されています。
LCCの増便によりアクセスも向上し、“第二のハワイ”として人気が再燃しています。
主要都市に加え、富山・金沢・長崎など地方都市の注目度も高まりつつあります。
2025年後半の日本観光は、全国的な広がりを見せています。
新施設・ホテル・体験型スポットの注目まとめ
2025年後半は、大型イベントをきっかけに全国で新しい観光施設やホテルが続々とオープン。
“モノを見に行く旅”から、“その土地を体験する旅”へと変化する中で、
特に注目を集めているスポットを紹介します。
麻布台ヒルズ ― 東京の新ランドマークが定着
2023年の開業以来、国内外の観光客が訪れる人気スポットに成長した麻布台ヒルズ。
2025年には
「森JPタワー展望台」の新展示エリアや、アート複合施設「東京アートシティ」が追加オープンし、
アートと街歩きが融合した“文化拠点”として注目を集めています。
ジブリパーク第3期エリア開業(愛知)
愛知県長久手市のジブリパークでは、2025年春に「魔女の谷」エリアが開業。
『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』の世界観を再現したエリアが人気を博し、
SNSでは「まるで映画の中みたい」と話題になっています。
アフター万博観光の立ち寄り地としても注目されています。
ハウステンボス再開発&長崎IR構想
長崎県のハウステンボスでは、2025年夏から再開発第1期が完了し、
デジタルアート・花火ショー・AI演出を融合した夜間プログラムを開始。
併せて構想中の統合型リゾート(IR)計画にも注目が集まり、九州観光のハブとして再び脚光を浴びています。
外国人旅行者に人気の最新ホテルTOP3
- 東京エディション銀座(東京)― デザイン性と高級感を両立した新ラグジュアリーホテル。
- ウェルネスリゾートKAI石垣(沖縄)― サステナブル素材を活かした“自然共生型リゾート”。
- ザ・ゲートホテル京都高瀬川(京都)― 歴史的建造物を改装したモダン宿泊施設。
体験型スポットのトレンド
観光客の間では「体験コンテンツ」を中心に旅行を組み立てるスタイルが定着しています。
特に人気を集めているのは次のようなプログラムです👇
- 伝統文化体験: 茶道・陶芸・着物レンタルなど、職人と触れ合うワークショップ。
- 食体験: 寿司握り体験・日本酒テイスティング・精進料理教室。
- 自然アクティビティ: サップヨガ・星空キャンプ・サウナリトリート。
- テクノロジー体験: プロジェクションマッピング・AR観光ツアーなど。
これらの新スポットや体験型施設は、2026年以降も長期的に人気が続くと予想されています。
「一度きりの旅行」ではなく、「再訪したくなる体験」が今後の観光キーワードです。
“地方回帰”がキーワード|地方都市の注目観光地
2025年後半の訪日観光では、首都圏・関西圏の混雑を避け、
「地方でゆっくり過ごす旅」が国内外の旅行者の間で広がっています。
特に、北陸・九州・四国エリアでは新幹線延伸や航空路線の拡充によりアクセスが向上し、
地方都市が新たな観光拠点として注目されています。
金沢・富山エリア ― 北陸新幹線延伸で観光ルートが拡大
2024年に北陸新幹線が敦賀まで延伸したことで、金沢〜福井〜京都を結ぶルートが人気化。
金沢では「21世紀美術館」や「近江町市場」に加え、
2025年春オープンの新複合施設KANAZAWA CROSS GATEが話題。
富山では「黒部峡谷トロッコ列車」「ガラス美術館」など、自然と文化を組み合わせた観光が好調です。
福岡・長崎エリア ― 韓国・台湾からの直行便でインバウンドが急回復
九州では、福岡空港の国際線復便によって外国人観光客が急増。
中でも長崎のハウステンボス再開発が注目され、夜間アートショーやイルミネーションが人気を呼んでいます。
また、太宰府天満宮・柳川の川下り・門司港レトロなど、
“古き良き日本”を体験できるエリアも再評価されています。
四国 ― アートと自然が融合する“静かな旅”がブーム
香川・直島・愛媛などの瀬戸内エリアでは、アートと自然をテーマにした観光が定着。
「直島アートサイト」「豊島美術館」など、
SNS映えするスポットが世界中の旅行者を惹きつけています。
また、徳島の祖谷渓の吊り橋や高知の四万十川など、静寂と絶景を楽しむ“癒し旅”も人気上昇中です。
東北 ― リピーターに人気の“体験×自然”エリア
東北では、外国人リピーターによる“ゆっくり滞在”スタイルが増加。
青森のねぶたミュージアム、秋田の乳頭温泉郷、福島の大内宿など、
伝統文化を活かした観光が注目されています。
また、岩手・宮城を中心に震災復興ツーリズムや食体験ツアーが広がり、
地域の物語を感じる旅として評価が高まっています。
地方観光の今後
これら地方都市では、「混雑を避けたい」「自然や文化を感じたい」というニーズに対応するため、
観光DX(デジタル案内)や多言語対応も進行中。
観光庁の発表によると、2025年後半には訪日客の約3割が地方目的で来日しており、この傾向は今後も続く見込みです。
“地方回帰”は一過性の流行ではなく、これからの日本観光のスタンダードになりつつあります。
2026年に向けた旅行トレンドの展望
2025年は大阪・関西万博を中心に日本観光が大きく盛り上がった一年でした。
そして2026年は、「持続可能」「体験」「地域共生」をキーワードに、
新しい旅の形がさらに進化していくと予想されます。
サステナブル観光の定着
世界的な流れとして注目されるのが、サステナブルツーリズム(持続可能な観光)。
プラスチック削減、地産地消、エコ交通など環境配慮型の旅行スタイルが定着しつつあります。
特に地方では、農泊・漁泊・里山滞在など「地域に根ざした体験」が人気で、
訪れる人と地域が互いに価値を共有する旅が増えています。
“泊まる”から“体験する”へのシフト
宿泊施設は単なる“滞在の場”から、“旅の目的そのもの”へと進化。
たとえば、星空観測付きグランピングやサウナリトリートホテルなど、
五感で楽しむ体験型宿泊が急増しています。
また、観光庁が推進する「ナイトタイムエコノミー(夜間観光)」も拡大中で、
夜のアクティビティや食体験が注目されています。
大型イベントと地方観光の連携
2026年には、第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)が開催予定。
この大会を軸に、東海エリアを中心とした宿泊・観光・交通需要が再び高まります。
また、各地で行われる花博・芸術祭・音楽フェスなど、季節イベントとの連携も強化され、
年間を通して「観光×カルチャー」の動きが活発化しています。
テクノロジーが変える旅行体験
AI・XR(拡張現実)を活用した観光ガイドや多言語通訳アプリの普及により、
外国人旅行者の満足度も向上。
旅行業界では、AIが最適ルートを提案する「スマートツーリズム」や、
宿泊施設の自動チェックイン化なども進んでいます。
テクノロジーが“快適で効率的な旅”を支える時代が、いよいよ本格化しています。
2026年の日本観光は、単なるブームではなく、
「体験と共感を中心にした成熟した旅文化」へと進化していくでしょう。
旅行者と地域が共に未来を創る「共感型ツーリズム」が、これからのスタンダードになりそうです。
まとめ|2025年後半、日本の観光が次のステージへ
2025年の日本は、大阪・関西万博をはじめ、世界陸上や各地の大型イベントが重なり、
再び世界の注目を集めた一年となりました。
その勢いは閉幕後も続き、今や「アフター万博観光」「地方回帰」「体験型ツーリズム」といった
新しい旅の形が定着しつつあります。
東京・京都・大阪といった定番都市に加え、北陸・九州・四国・東北など、
地方にも光が当たり始めた2025年後半。
旅の目的が“観光”から“共感と体験”へと変わったことで、旅行者も地域も新たな価値を見出しています。
観光は「つながる」時代へ
これからの日本観光は、訪れる人と地域が互いに影響を与え合い、支え合う形へ。
地域資源を活かしたツアー、文化体験、エコな宿泊など、持続可能な旅が主流となるでしょう。
そこにあるのは、単なる観光地巡りではなく“人と場所の物語を共有する旅”です。
2026年に向けて、日本の観光は次のステージへと進化します。
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